最近はFacebookばかり更新して、ついついこちらを後回しにしてしまっている。(元々無精者なのでFBもそれほど更新してないけどね。)
先日オレがFBに呟いた記事があまりにも反響あったので、ここにその詳細を記すことにする。
基本、オレの「思いあがり」が招いたトラブルです。
自分への反省の意味を込めて、期間限定公開。
先日、久し振りの経験をした。
かいつまんで言うと、要は「あんた何者?」と言われたわけだ。
もちろん、オレは有名人でも何でもない。
普通にそこらを歩いていても、ただの一般人である。
でもこんなオレでも、この太鼓業界に於いては曲がりなりにも30年ほどプロとしての仕事をさせてもらってきた。
アマチュアからの太鼓歴は今年で38年になる。
ある日、東京都八王子のとある会館に於いて、某太鼓教室の発表会が開催された。
そこにオレが関わっている生徒達(アマチュア太鼓グループ)がゲスト演奏として呼ばれたので、現場に立ち会うことにした。
大きな舞台での取り仕切りは不慣れだろうし、現場慣れした経験者がいた方が何かと話しがスムーズなため。
オレが会場入りした頃には、ウチの生徒達が搬入を済ませたところだった。
リハーサルを待つ間、舞台袖で楽器のチューニング作業。
舞台上では、主催の太鼓教室講師と思われる若者達が各々書類を広げ、舞台のど真ん中に輪になって座り、何やらミーティングをしている。
???…異様な風景。
舞台上で、本番当日に何をやっているのか?
他の場所でやれば舞台上で他の作業が出来るのに。
少なくとも、明らかに会館のスタッフは困惑している様子。
ま、こちらはゲストなのでとにかくリハを渡されるまで大人しく待つとする。
その間に、客席内のキャパや構造をチェックすることにしよう。
(生音で演奏する場合に於いて、太鼓の配置を決めるのにこれはけっこう重要。)
客席に行くと、その「舞台上ミーティング」しているリーダーらしき人(Tシャツにジャージにタオルに手甲という「いかにも」という出で立ち&ずんぐりと太った体型(居酒屋の店長みたいな風貌)が舞台上からオレの姿に気付き、歩み寄り、オレを凝視している。
ごあいさつするでもなく。
こちらも、その人が誰だか知らないので気にせず自分の仕事をそのまま淡々と遂行していた。
すると、
「失礼ですが、あなたここに何の用ですかっ?!」
…一瞬、何て答えようか考えた。
今日はオレはただの「立ち会い人」。
エラそうなこと言える立場でもないし、ウチの生徒達が安心して演奏出来るためのお手伝い、スタッフにすぎない。
「…スタッフですが。」
そう答えると「ああ、スタッフですか。」
その後も納得がいかないのか、オレをずっと凝視している。
気にせず会場内構造のチェックを済ませ、一旦ロビーに出て「客エリア」との楽屋導線をチェック。
これも重要。
すると、背後から
「すいません、アナタ何のスタッフですか?」と声が。
そこにはオレ以外に誰もいなかったので振り返ると、先ほどの“店長”。
「(ゲスト演奏グループ)の関係者ですが。」
「ああ、そうでしたか。」
そこはそれで終わり。
「(オレもまだまだ無名だな…もっと頑張ろ)」心の中で反省。
その後舞台袖に戻ったが、いつまでたっても始まらないこちらのリハ。
ま、ゲストだし仕方が無い。
でも極めてタイトなタイムスケジュールを渡されているので、リハの前に確認出来ることはしておきたい。
こちらサイドの他のスタッフに確認事項を促し、舞台袖から先ほどの“店長”に業務連絡的確認事項を伝える。
その時オレは、そのやり取りを聞き逃さないためのフォローで横に立っていた。
すると、その“店長”がおもむろにオレを指差し、
「ちょっと、アナタ、サングラス外してもらっていいですか(怒)!」
…Why?
何か問題でも?
「いや~(笑)目が悪いもので…コレないと遠くが見えないんで…」※ちなみに事実
と笑顔でスカそうとしたら
「もうすぐウチの生徒も来るんで、そんなサングラスの奴が(…云々…)」
「スタッフなのに、そんなサングラスなんかして(…云々…)」
ほぉ、…そういう価値観…(-"-)
長髪&ピアス&革ジャン&サングラス。
これがあなた達の生徒さんにとって「迷惑」なんですね。
で、スタッフと呼ばれる仕事をしている人は、サングラスする資格は無いんですね。
わかりました。
…て、昭和か!?
…職種差別か?!
その時オレが取ったリアクションは、にっこりとハナで「フッ…」と笑っただけ。
もちろん、外さねえよ。
コレ(サングラス)含めてオレの「顔」だ。
コレでステージ上がってるんだ。文句あるか。
リハを終え、楽屋にて。
早速この“店長”についてiPadで検索かけてみた。
…どこにも出てない。
散々検索かけてやっと出て来たのは、どっかのアマチュアグループの代表者で、「太鼓歴5年以上」というプロフィールだけ。
この世界、たった5年でここまでエラくなれるようだ。
まったく、腐りきってるね。
“店長”さんへ
オレがサングラスしてたせいで、あなたの生徒さんにご迷惑をおかけしたとしたら、申し訳ありませんでした。
まったく意味が判んないけど。
そして現場スタッフさんは、いつもプライド持って仕事してるんですよ。
出演者の方がエライとか立場が上とか、そんなルール無いんですよ。
上から目線で差別するのはやめてあげて下さいね。
でもあなたの生徒さんのどなたかは、わざわざオレの姿を見つけて、駆け寄って挨拶に来ましたよ。
少なくとも生徒さんには迷惑では無かったみたいですよ。よかったです。
P.S.
ちなみにこの方、本当にみんなから「店長」って呼ばれてた(爆笑)。